骨粗鬆症と食事療法と7つのポイントとは

骨粗鬆症の予防という意味でも、治療にしてもそうですが、食事というのはとても重要なものになってきます。いくら運動をしても、強い骨を作るための栄養が摂取できていなければ意味がありません。

また、いくら薬で補おうとしても日頃の食事で十分な栄養が摂取できなければ、その効果も期待できません。

予防それから治療という意味で大切なポイントが7つあります。それらは、

@やせすぎの方はしっかり食べて体重を落とさない
Aカルシウムの摂取量には注意する
BビタミンDを摂取する
CビタミンKを摂取する
Dたんぱく質を摂取する
E3食をバランスよく食べる
F塩分の過剰摂取に注意する

カルシウム摂取量の目安

カルシウムは食事療法という意味ではとても重要な栄養素になります。特に日本人はカルシウムの摂取量が少ない傾向にあります。

摂取量の目安は:

カルシウム1日あたり:800mg以上 

になります。1日に800mg以上のカルシウムを摂取していた人は骨量の減少を抑えることができた・・・という調査結果も出ています。骨密度を上げる、もしくは落とさないためにはカルシウム摂取量に注意することが大切です。

牛乳などの乳製品が効率的

カルシウムを含む食品の中でも牛乳などの乳製品は効率的にカルシウムを摂取できます。というのはこれらの食品のカルシウム吸収率がとても高いのです。

ビタミンD、K、たんぱく質も必要

昔はカルシウムだけを摂取していれば・・・という考えが一般的だったかも知れませんが、今ではビタミンD、K、たんぱく質といった栄養素も重要視されています。

ビタミンDはカルシウムの吸収を助けてくれますし、ビタミンKは骨の形成を助けてくれます。たんぱく質は骨を強くするためにも必要な栄養素です。

納豆はおすすめ

大豆製品も骨粗鬆症予防に効果的だといわれていますが、その中でも納豆はとても効果が高い食品の1つです。

納豆にはたんぱく質は勿論、ビタミンKを豊富に含みます。ある調査では納豆を多く食べる地域の人の方が納豆消費量が少ない地域の人に比べて大腿骨頸部骨折が少ない・・・という調査結果もあります。

他に注意すべき点

他にもカルシウムの排出を促す成分の過剰摂取は避けなければなりません。リンはその成分の1つ。インスタントラーメンなどにはリン酸塩が含まれているために、せっかく摂取したカルシウムを排出してしまうことになります。

食べる時は、他でカルシウムを多めに摂取するようにしましょう。





基礎知識
症状と原因
検査と治療法
予防:食事・運動
骨密度
カルシウム・ビタミンD