骨粗鬆症と遺伝について
骨粗鬆症は遺伝しますか?という疑問を持っていらっしゃる方もいます。結論からいうと、遺伝すると考えられています。
家族の中で例えば、おばあちゃんが骨粗鬆症と診断された場合、ご家族の娘さん、お孫さんも早い段階から予防することが大切です。
ある調査では母親や祖母が骨粗鬆症だった場合、子供は骨密度が低い傾向にあることがわかりました。また、骨粗鬆症の患者の10%は家族歴があったという調査結果もあります。
また、同じように家族に骨折歴がある人がいる場合も骨折する確率が高くなるというデータもあります。
家族の食生活やライフスタイルも影響する
勿論、遺伝的な要因もそうですが、家族の食生活も大きく影響すると思うのです。例えば、母親が牛乳が嫌いだったりすると子供も飲む機会が少なかったりします。チーズ嫌いの親の場合、やはり食卓にチーズが出てくることは少ないでしょう。
ですから、そういった食生活も影響しているのだと思います。
また、ライフスタイル、例えば、親がアウトドア派であったりスポーツが好きだった場合は、子供にも同じような趣味をすすめることがあるでしょうから、そういった子供は骨が丈夫になりやすいと思います。
予防は家族全員で
例えば、おばあちゃんが骨粗鬆症と診断された場合。この場合は診断された本人だけでなく、その家族もそれをいい機会だと思って食生活やライフスタイルを見直してみることが必要だと思います。
若い頃は何の症状もありませんから、つい油断してしまいがちです。しかし、この病気は症状がないままに進行します。
気づいたら骨が弱くなっていた・・・ということもあるのです。
ですから、そうなる前に早い段階で食事であったり運動といったものを見直してゆくことが大切になると思います。
骨量というのは誰であったもいずれは減少するものです。しかし、それを食い止めることはできます。そのためには早ければ早いほどよいわけです。