男性は骨粗鬆症にならないの?
この病気は女性に多いことが知られています。だからといって男性はならないかというとそういうわけではありません。ただ、女性の患者数の方が圧倒的に多い・・・ということで、男性の患者がいないわけではありません。
男性の患者数は女性の3分の1から6分の1とも言われています。
骨密度の減少と性別による差
骨密度というのは生きている間は変化してゆきます。これは性別に関係ありません。
まず女性も男性も10代から20歳にかけて骨密度は増えてゆきます。ピークは女性、男性共に20歳前後になります。ただ、男性の場合、そのピーク時の骨密度が女性に比べて多いのが特徴です。
その後、20歳から50歳まではそれほど大きな骨密度の減少もないのですが、男女とも50歳前後を境に骨密度が減少してゆきます。
この時、女性の場合は閉経と共に女性ホルモンが減少し、それに伴って骨密度もがくんと落ちます。50歳から60歳まではがくんと落ち、その後はゆるやかではありますが、骨密度は減少を続けます。
一方、男性の場合はやはり50歳を境にして骨密度は減少を続けますが、女性とちがっていきなりがくんと落ちるわけではなく、少しづつ減少を続けます。
ですから、減少量を考えると、女性より男性の方が骨粗鬆症になるリスクというか時期が遅くなります。年数にすると10年から15年程度。
おおよそ60歳を超えると男性であっても骨粗鬆症のリスクは高くなってきます。
ですから、骨粗鬆症は女性の病気だから・・・と考えて予防もなにもしないと後で大変なことになります。男性でも予防は必要なんです。
骨折のリスク
男性でもある時期を過ぎると骨折のリスクがぐんと高くなります。その時期はおおよそ75歳以降。
男性は女性に比べて骨密度が高い傾向にありますが、それでも全員が全員骨密度が高いわけではありません。
若い頃に骨密度が少なめだった人は高齢になると男性であっても骨粗鬆症になるリスクは高くなります。
ある調査では20歳前後の男性で骨密度が女性の平均にも達していない人が10%以上もいたという結果も出ています。
骨密度が低かった男性に多かったのは、朝食を抜いたり、間食をする、アルコールを毎日飲む・・・という特徴があったそうです。
予防は早い段階から
男性でも骨粗鬆症の予防は大切になってきます。その時期は早ければ早いほどよいでしょう。骨粗鬆症の予防のために食事や運動などに気をつけていることで他の生活習慣病も予防できます。
そのためには、食事と運動という2点に注意することが大切です。その具体的な方法は女性の予防法と変わりません。当サイトでは食事と運動による予防法を詳しくご紹介していますので、そちらも参照していただければと思います。