骨を強くするためには
骨粗鬆症を予防するために必要なことは骨を強くすること、骨密度を上げること、維持すること・・・です。
そのために必要なことはまず食事に注意すること。特に日本人のカルシウム摂取量は少ない傾向にあります。カルシウム不足は勿論ですが、骨を弱くしてしまいます。他にもカルシウムの吸収を助けてくれるビタミンDなど他の栄養素もバランスよく摂取することです。
そして、骨を強くするもう1つの要素が運動です。
何故運動しないと骨が弱くなるの?
ベッドに寝たまま1ヶ月が過ぎると骨量が3%から4%減少すると言われています。それが3ヶ月になると20%も骨量が減るといわれています。20%なんて、恐ろしい数値ですよね。
また、宇宙飛行士が無重力の宇宙から帰ってくると骨量が減っていることがありますが、これも骨に負荷がかからなかったことが原因だと言われています。
骨というのは、負荷がかかること、刺激を受けることで強くなる特徴があります。ですから、運動していた人の方が運動をしてこなかった人より骨が強い傾向があります。
どんな運動が良いのか?
運動といっても何でもいいわけではありません。運動をするなら、骨に負荷のかかる運動が良いとされています。例えば、陸上やバレーボール、バスケットボール、ダンス、サッカー、バレエなどが骨を強くする傾向が強いです。
一方、水泳は骨密度という意味では良い影響を与えないことが知られています。それは骨にそれほどの負荷がかからないためです。
つまり、骨にある程度の負荷をかけてあげると骨にとっては良い結果になる・・・ということです。
ですから、10代の頃はどんどんスポーツをするといいと思います。
ただ、社会人になったり、更年期になってきたりすると、激しいスポーツはできなかったり、それだけの時間がなかったりもします。
それに今まで運動をしてこなかった人がいきなり運動するのも危険です。
おすすめの運動
そこでおすすめなのがウォーキングやヨガといった体にそれほど負担のかからないタイプの運動です。
特に骨密度が落ちているような場合は、ジョギングなど体に負荷のかかりすぎる運動をすると骨折をしてしまう可能性もあります。
ですから、できる範囲でウォーキングをすることが望ましいと思います。ただし、どんな運動をするべきかは、骨密度だったり年齢にもよりますので、その辺は医師に相談してみるといいと思います。
ウォーキングなんてつまらない・・・と思っている方もいらっしゃるかも知れませんが、ウォーキングも続けてゆくと、歩いても疲れないようになってきたり、かなりの距離歩けるようになってきたりして、体が強くなってきていることが実感できる運動です。
そういったことを実際に体感したりすると、楽しいと思えるようになってくると思います。そのためにはまずは10分歩くことからはじめてみるといいと思います。
最初からいきなり1日1万歩を目指す方もいらっしゃいますが、それでは続きませんから。できる範囲でやってみる、大切なのは少しづつでもいいから継続することです。