骨粗鬆症の症状について
骨粗鬆症とは骨がスカスカになってもろくなる病気です。もろくなった骨はちょっとしたことでも骨折しやすくなります。以前ではありえないようなこと、尻もちをついただけで骨折した・・・なんてこともあります。
中には骨折して病院へ言ったら骨粗鬆症と診断された・・・という方もいらっしゃるかと思います。
それだけ症状というものが少ないのが骨粗鬆症の特徴でもあります。
気づかないことも
この病気は先ほども書いたように、無症状のまま進行することが多いものです。骨密度が低くなっても骨折しなかったり、特に症状がないまま・・・という方もいらっしゃいます。
また、骨折といっても圧迫骨折などは特に痛みなどもないために気づかないことが多いものです。
どういった症状があるのか
気づかずに進んでゆくことが多い骨粗鬆症ですが、症状の代表例としては下記のようなものがあります。
1.身長の低下(圧迫骨折によるもの)
2.背中が丸くなる
3.背中や腰の痛み
4.呼吸がしにくくなる
5.食欲不振、便秘など
5.手首や足の付け根の骨折
脊椎圧迫骨折が度重なると、身長が数センチ低くなることもあります。また、背中が丸くなったと感じた場合は他の原因も考えられますが、脊椎の圧迫骨折が原因の場合がありますので、検査を受けた方がよいでしょう。
背中が丸くなってくると、今度はそれが胸やお腹を圧迫して、呼吸機能に影響が出たり、消火器に異常が出て、食欲不振になったり、腸の機能が低下して便秘になったりするケースもあるようです。
背中が丸くなっても気づかない
脊椎の圧迫骨折をすると身長が低下することがあります。しかし、このような脊椎圧迫骨折した人のうち、40%はいつ骨折したのかさえ分からない・・・といわれています。
ですから、まわりの人が見て背中が丸まってきたなと感じたら検査を受けるように助言してあげることも大切かも知れませんね。
また、骨密度が低下してくると手首の付け根や足の付け根など若い頃は骨折することはなかったような部位も簡単に骨折してしまったりすることがあります。
そういった骨折が原因で寝たきりになってしまうケースも多いため、高齢者の方などは注意が必要ですし、まだ若い方であってもそうなる前に予防が大切です。
腰や背中の痛み
骨粗鬆症による腰や背中の痛みに関しては寝ている時など安静にしている時には比較的痛まないようです。
しかし、何か動作をしようとした際に痛むことが多いようです。座っている時に立とうとしたり痛んだり、また、長時間同じ姿勢を続けている時も痛んでくることがあります。
こんなことで骨折するなんて・・・
骨粗鬆症の特徴の1つは、簡単に骨折してしまう・・・ということです。本当にちょっとしたこと、ちょっとした重さのあるものを持ち上げた時に骨折したり、洗濯物を干している時、座ろうとしたとき・・・に骨折することもあります。
大切なのは、骨折してから検査を受けるのではなくて、それ以前に気になったことがあったらすぐに検査を受けるということではないでしょうか。
また、女性であれば40歳になったら一度は検査を受けるといいと思います。
ただ、骨粗鬆症と診断されても何も打つ手がないわけではありません。薬を使った治療法に加えて運動療法、食事療法といった治療法がありますから。
そういった治療法については別ページで詳しくご紹介してゆきますのでそちらも参照していただければと思います。