骨粗鬆症の転倒予防方法と13のチェックリスト

骨粗鬆症は骨がスカスカになってもろくなった状態のことです。骨密度が落ちた状態ですね。骨密度が落ちてくると、ちょっとしたことで骨折してしまうことがあります。

特に症状が進んでくると、ちょっとした動作、例えば、洗濯物を持ち上げたときに骨折したり、尻もちをついただけで骨折・・・ということもあります。

また、転倒したことがきっかけで大腿骨を骨折してしまって、寝たきりになってしまうケースもあります。

それだけ転倒しないようにするということが大切というわけですね。

転倒して骨折してしまう割合

自宅内での事故で一番多いのが転倒です。これはもう圧倒的に多いのですが、その転倒をきっかけに骨折してしまうことがあります。

それを年代別に調査した実験結果もあります。それによると、30代では転倒しても骨折する割合は殆どゼロなのに対して、40代から50代になると20%、50歳以降は骨折率もぐんと伸びます

60歳になると60%にもなります。

ですから、50歳以降は特に転倒予防をしなければなりません。

転ばない環境を整える:自宅編 13のチェックリスト

転倒を予防するためにはまず、つまずきを防止する必要があります。そのためには、

1.コード類をすっきりとまとめる
2.余計なものは床に置かない
3.段差を解消する
4.手すりをつける(お風呂場も含む)
5.つかまって外れるようなバーや手すりを取り替える
5.スリッパなどをやめて滑り難いルームシューズを履く
6.足元が暗い場所を明るく
7.家具などの配置を考える
8.電話の数を増やす(急いでとりにいって転ばないように
9.寝室からトイレへの動線に足元灯を設置する
10.カーペットやマット、ラグなどはできるだけつかわない
11.マットなどを使う場合は裏面に滑り止めがあるものを使う
12.高齢者の場合は杖を使う
13.できる範囲で運動をして足腰を健康に保つ

転倒予防:外出時編

外出先で注意する点は下記の通り:

1.動きやすい格好で外出すること
2.歩きやすいスニーカーなどを履く
3.スカートではなくてズボンを着用する
4.荷物を持ちすぎない・・・荷物がありすぎると段差に気づかないことがあります
5.歩く道を選ぶ、段差があるところ、歩きにくい道は歩かない
6.転倒を避けて歩かなくなると、余計転倒しやすくなるのである程度の運動は心がける
7.杖を使うことを躊躇しない

予防に効果的なトレーニング

若い頃は当たり前にできていたのに、年齢を重ねると、当たり前ではなくなってくることってあります。

特に足腰が弱くなってきたりしても気づかなかったり、本人にはその意識がなかったりします。だから、何気なく踏み出したつもりでも足が前に出ていなくて転んでしまった・・・なんてこともあります。

そして、骨折。寝たきり・・・なんてパターンもあるのです。

その原因の1つは骨密度が減少しているために骨折しやすくなっていること。そして、もう1つは筋力の低下です。これはもう運動不足から来ています。

筋肉はいくつになっても鍛えることができます。その年齢でできることをやってゆけばいいのです。そのために一番おすすめなのはウォーキングです。まずは1日10分からはじめてみましょう。詳しくは骨粗鬆症の予防とウォーキングをご覧下さい。

さて、他にも簡単にできるトレーニング、エクササイズがあります。

それは、片足で立ってみること。バランスを崩してもいいように手すりのわきでやってみるといいと思います。片足で30秒から1分程度立ってみるといいと思います。

バランス感覚を鍛えるのにもいいですし、足の筋肉も鍛えることができます。ただ繰り返しますが、バランスを崩して転んでしまわないように手すりなど、すぐにつかまれるものがあるところでやってください。

つまずきを予防しよう

ベタ足で小股で歩く高齢者の方が多いですが、この歩き方だと転倒してしまうこともあります。

そこでおすすめなのが、足のかかとからついて歩く方法。この方法だとつまずきを予防することができます。





基礎知識
症状と原因
検査と治療法
予防:食事・運動
骨密度
カルシウム・ビタミンD