骨粗鬆症になりやすい人とは?

50歳を過ぎると4人に1人がこの病気を抱えていると言われています。今では様々な研究により、この病気になりやすいタイプの人が分かっています。

もし、自分がそのタイプに当てはまったからといって、必ず骨粗鬆症になるというわけではありません。誰でも必ず骨量というのは年齢と共に減ってゆきます。ただ、それを知って予防してきた人とそうでない人では大きな差が出ます。

ですから、そういう意味で自分はなりやすいタイプだと知ったら、それは予防に力を入れるチャンスだと捉えてみては如何でしょうか。

チェックリスト

下記の項目がどれだけ当てはまるか見てみましょう。

1.小柄で細い体型をしている
2.女性である
3.母親や祖母が骨粗鬆症
4.閉経後である
5.生理不順になることがよくある
6.初潮(初経)が人よりも遅かった
7.ダイエットを繰り返している。繰り返していた

上記の項目に当てはまる数が多いほどにハイリスクということになります。また、WHO(世界保健機関)も骨折のリスクについて下記のものを挙げています。

1.骨密度が低い
2.低体重
3.50歳以降に骨折した経験がある
4.母親に骨折歴がある
5.アルコールを多く飲む
6.喫煙している
7.ステロイドを使ってきた
8.関節リウマチがある

生活習慣について

他にも生活習慣によって骨粗鬆症になりやすいタイプの方もいます。ただ、こういった生活習慣については自分でどうにでもできるものですから、気づいた点から直してゆくといいと思います。

1.ダイエット
2.喫煙
3.アルコールの多量摂取
4.牛乳や乳製品はとらない
5.運動する習慣がない
6.朝食は食べない
7.日光に当たらない生活

骨密度というのは食事と運動習慣に大きく左右されるものです。また、これも後ほど詳しくご紹介しますが、タバコは骨量を減少させます。

最近では牛乳を飲まないという人も多いですが、牛乳はカルシウムを一番効率的に摂取できるので、できれば飲む習慣をつけるといいと思います。

また、運動不足・・・という人は沢山いると思います。骨の量と運動なんて関係ないでしょう?と思う方もいらっしゃるかも知れませんが、これが深い関係があるんです。

宇宙にいると骨量が減ることがわかっています。また、寝たきりになると同じように骨量が減ります。運動して、骨に刺激を与えることで骨は強くなるようにできているからです。

ですから、ある程度の運動は骨密度を上げる効果があります。勿論、今まで運動をしてこなかったような方がいきなり走ったりすると危険ですから、最初はウォーキングなどからはじめてみるといいと思います。

運動の仕方、特に骨量を上げるための運動とその方法についても後ほど詳しくご紹介しますのでそちらも参照下さい。

痩せてると駄目?

女性であれば、痩せて綺麗になりたいと誰もが思うかもしえません。でも痩せすぎは骨粗鬆症にはかえって悪影響を与えてしまいます。

冒頭でも書きましたが、小柄で痩せている人は骨粗鬆症になりやすいと言われています。それは体重そのものが骨に対して負荷となり、骨はそれに耐えるために骨量を増やすと考えられているからです。

また、ダイエットをする人の殆どは栄養をバランスよく摂取していないばかりか、カルシウムの摂取量も減るので骨密度は益々減少することになります。若い頃はそれでもそんなことには気づきません。

しかし、これが50歳を過ぎてくると、大きく影響してきます。ですから、若い頃から骨量を上げるようにしておくことが予防では大切です。

勿論、すでに50歳を超えた方であっても予防することはできます。それについては食事や運動療法で詳しくご紹介してゆきます。





基礎知識
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検査と治療法
予防:食事・運動
骨密度
カルシウム・ビタミンD