ダイエットは骨粗鬆症には悪影響を与えますか?

女性であれば、一度はダイエットをしたことがあるかも知れません。やせたい、綺麗になりたいという願望は誰もが持っているものだと思います。

しかし、骨粗鬆症の予防を考えた時、ダイエットは下記のような理由から悪影響を与えてしまうのです。

ちなみに、ダイエットをした回数を骨密度は深い関係があるという調査結果が報告されています。ダイエットの回数が0回だった人に比べると、ダイエットした回数が1回から2回の人の方が骨密度が低い傾向という結果でした。

また、さらに回数が3回以上になると0回の人に比べて骨密度が低くなる確率が倍になるといった結果も出ています。

カルシウム不足

ダイエットが悪影響を与える1つの理由はカルシウム摂取不足です。体重を落とそうとすると多くの人が食事を制限しようとします。その際に栄養が不足してしまう。特にカルシウムは通常の生活を続けている人でも不足しがちな栄養素です。

また、○○ダイエットのような○○だけ食べて痩せる・・・というやり方は簡単で魅力的かも知れません。しかし、それでは栄養が偏ることは目に見えています。

それで痩せればその時はいいかも知れません。しかし、その時の栄養不足のお陰で将来的に骨折の危険性が出てきたり、寝たきりになったりしたのでは・・・。

骨粗鬆症というのは若い頃から予防が必要なのです。

女性ホルモンのバランスが崩れる

無理なダイエットを続けていると、女性ホルモンのバランスが崩れることがあります。また、女性ホルモンの分泌そのものが減少してしまうこともあります。

女性ホルモンというのは骨密度に深く関係しています。その分泌量が減れば骨量も減ってしまうのです。

それだけではありません。女性ホルモンが減れば肌のハリであったり、うるおいも失われてしまいます。美しくなるためにやっていることが、逆にその妨げになってしまうのです。

もしダイエットをするのであれば

肥満から正常体重に落とす・・・そういうダイエットであればそれは必要だと思います。ですが、正常体重であってもさらに細くなりたい・・・というのは控えるべきです。

また、ダイエットをする際は下記の点に注意する必要があります。

1.急な体重減を目指さず長期的な計画を立てる
2.食事は栄養のバランスよく
3.骨粗鬆症の予防という意味ではカルシウムも積極的に摂取する
4.運動を必ず取り入れる(運動不足は骨を弱くします)

1ヶ月で何キロ痩せた・・・という話は確かに魅力的です。しかし、その裏で骨量が減少していたり、大きな代償を払っている場合があります。

それよりは、食事と運動のバランスを考え、長期的な視点で体重を落としてゆくことが大切だと思います。体重は食事と運動の習慣に深く関係しています。

ですから、体重を落とすことそのものよりも、まずは習慣を見直すことからはじめること。習慣は一度身につけるとなかなか変わるものではありません。

だから、最初は大変かも知れませんが、逆に言うと変えることができれば、リバウンドなどを気にせずにいることができます。





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検査と治療法
予防:食事・運動
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