カルシウム摂取量の目安

日本人はカルシウムの摂取量が少ないといわれています。欧米などでは骨粗鬆症の予防にカルシウムとビタミンDの摂取量を上げることで、骨量を増加させることができ、骨折の予防にもなるということが研究によって認められています。

骨粗鬆症の予防という意味では1日のカルシウム摂取量の目安は800mg以上になります。しかし、実際には平均すると200から300mg程度不足しているというのが現状です。

下記は厚生労働省による1日のカルシウム摂取量の基準になります。

年齢

カルシウム摂取基準
小児
600〜950mg
思春期・青年期

850〜1100mg

成人期 600〜900mg
51歳以上 650〜750mg
妊娠期 700mg
授乳期 700mg

尚、カルシウムをより効率的に摂取するためにカルシウムを多く含む食品・食材一覧を用意しましたのでそちらも参照していただければと思います。

カルシウムというのは毎日尿や便、汗などから体外に排出されています。その量は100から200mg程度。ですから、その分も補う必要があります。

また、この栄養素は腸内で取り込まれる量が100%ではなく、そのうちの3分の1程度と言われています。

という風に考えると、排出される200mgのカルシウムを補うには、1日に600mgを摂取する必要があることになります。ただし、高齢者は胃腸の働きが衰えていますから、それ以上の摂取量を目安にする必要があるのです。そのため、骨粗鬆症の予防という意味では1日800mgが目安になります。

下記は厚生労働省によるカルシウム摂取基準になります。上記の表よりもより詳しく記載されていますので年齢別・男女別に摂取基準を見たい方は下記の表を活用していただければと思います。

数字は1日の摂取量の目安で単位はmgになります。

年齢

男性

女性

1〜2歳
450 400
3〜5歳 600 550
6〜7歳 600 650
8〜9歳 700 800
10〜11歳 950 950
12〜14歳 1,000 850
15〜17歳 1,100 850
18〜29歳 900 (上限2,300) 700 (上限2,300)
30〜49歳 650 (上限2,300) 600 (上限2,300)
50〜69歳 700 (上限2,300) 700 (上限2,300)
70歳以上 750 (上限2,300) 650 (上限2,300)

参考:5訂日本食品標準成分表





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