骨粗鬆症と圧迫骨折について

骨密度が減少し、骨粗鬆症と診断されるほどになると、骨はスカスカになり、もろくなります。こうなると、ちょっとしたことで骨折しやすくなります。また、自分の体重にも耐えることができなくなってしまいます。

普通は骨折というと、骨がポキっと折れたりというイメージだと思いますが、背骨の場合は椎体と呼ばれる背骨の一部が押しつぶされる形になります。これが圧迫骨折と呼ばれるものです。

初期には無症状?

圧迫骨折の場合、普通の骨折と違って初期の段階では特に何の症状や痛みなどもないまま進行することが多いのが特徴です。しかし、その影響で周囲の筋肉や靭帯に負担がかかったり、それが神経を圧迫するために痛みを感じるようになります。

また、脊椎の圧迫骨折が複数回に渡って起こると、身長が低下してゆくことがあります。もし、身長が2センチ以上縮んだという場合は圧迫骨折の可能性もあります

症状が進むと

圧迫骨折が重なると身長が低くなり、背中が丸まってくることがあります。すると、それによってお腹や胸が圧迫されて、呼吸機能に影響が出たり、食欲不振になったりすることもあります。

また、それに伴って腸の機能低下などが起こり便秘になることもあるようです。

また、圧迫骨折によって痛みが生じるようになると、動くのも億劫になってしまい、それがまたさらに骨を弱くしてしまうのですが、まさに悪循環です。

他にも骨折することが

勿論、骨粗鬆症の場合は脊椎の圧迫骨折だけがその症状ではありません。他にも手首の付け根や足の付け根などをちょっとしたことで骨折してしまうこともあります。これについてはまた別ページで詳しくご紹介したいと思います。





基礎知識
症状と原因
検査と治療法
予防:食事・運動
骨密度
カルシウム・ビタミンD