骨粗鬆症とは
骨粗鬆症とは、骨がスカスカになってもろくなってしまう病気です。もろくなった骨は骨折しやすくなります。若い頃は何でもなかったようなこと、例えば、手をついただけで骨折したり、尻もちをついたら骨が折れた・・・ということが起こる病気なのです。
これが高齢者の場合は、その骨折が原因で寝たきりになることがあります。実際に寝たきりになってしまう原因の第三位は骨折というデータもあります。
どの位の人がなるの?
この病気は男性よりも女性に多いのが特徴です。ただ、男性なら大丈夫かというとそういうわけではありません。男性でも65歳を過ぎた頃からは骨粗鬆症のリスクも高まります。
ただ、女性の場合ですと50代になると4人に1人が骨粗鬆症であると言われています。また、30代や40代の女性でも骨密度の低下が見られたりすることもあります。
患者数に関してはまた詳しくご紹介しますが、合計すると1000万人もいるとも言われています。
女性がなりやすい理由
女性は50代を過ぎると4人に1人が骨粗鬆症と言いました。これが60代になると、25%、70代になると50%もの人がこの病気を抱えているといわれています。
でも何故女性に多くて男性に少ないのでしょう。
それには女性ホルモンが関係しています。女性ホルモンには骨を吸収する破骨細胞の働きを抑制する働きがあると言われていますが、女性ホルモンが減少してしまうことでこの作用が低下し、骨の減ってゆく・・・というわけです。
骨の量と年齢には深い関係が・・・
骨の量というのは生涯一定ではありません。一生の間に上下しているのです。まず10代から20代にかけて、骨量は増加します。そして、20代前後で最大骨量となります。
ところが、50歳を境に骨量が減少をはじめます。その後は骨量は加齢と共にどんどん減ってゆきます。
これは誰もがこうなります。ですから、骨粗鬆症を予防するには、この骨量の減少をどれだけ抑えることができるか・・・が大切になってきます。また、最大骨量をむかえる20代から骨量が減り始める50歳までにどれだけ骨量を増やせるか・・・も大切になってくるのです。
骨は何故減るの?
さて、骨量(骨密度)が変化することはわかりました。でも骨は何故減ってゆくのでしょうか?
骨というと硬くて丈夫なイメージがあると思います。しかし、実は骨は他の細胞と同じように活発に代謝をしています。
古くなった骨は破壊されて、また新しい骨が作られています。ですから、今体にある骨というのは何年も前からあったものではなくて、新しく作られたものです。古い骨でも2年前のものはないと言われています。
しかし、様々なことが原因となり、骨の破壊はされるけれども、新しく作る方が間に合わない・・・という状態となると骨はスカスカになってしまいます。これが骨粗鬆症です。
対処法はある
でもこの病気は予防できるものですし、たとえ骨粗鬆症と診断されても、改善できる病気です。
骨密度に関しても増やすことができますし、治療法も大きくわけて3つあります。まず1つ目は運動療法、2つ目は食事療法、3つ目は薬物療法です。
骨粗鬆症と診断された場合はこの3つをバランスよくこなしてゆくことになろうかと思います。予防の段階などであれば、運動や食事で改善させることも可能です。
当サイトではそれらの予防法は勿論のこと、原因や症状、骨密度を上げる方法、それから3つの治療法の詳しい解説などもしてゆきます。
大切なのは知って行動することだと思います。尚、サイトをご覧になる上で、自己判断はせずに必ず医師に診てもらうようお願い致します。当サイトはあくまでも知識をつけるために利用していただければ幸いです。